前回のブログ TYPE64 と TYPE65 (SVCB と HTTPS) でTYPE64,TYPE65のクエリ数を日単位で抽出しましたが、実際にいつ頃から増え始め、どう推移しているのか気になり、手持ちのデータを漁ってみました。
今回はすぐに確認できるログから TYPE64、TYPE65 および Aレコードについて集計してみました。
月単位で収容ドメイン数に若干の増減はありますが、深く考えないことにします。
調査対象
サーバ:当社で管理する権威DNSサーバのうちの1台。約2000ゾーンを収容
期間 :2015年3月以降のデータを月別集計。
まずは A レコード
TYPE64,TYPE65のクエリが出始めた頃からのグラフを掲載します。
昨年末からの伸びは何でしょうね。別途調べてみたいと思います。
グラフの下の方に微かにTYPE65らしき線が見えます。
TYPE65 レコード
TYPE65 (HTTPS) レコードのクエリ推移です。
実際にはこのグラフの前に 2018年の4月と5月に1件ずつ飛んできています。
そこから期間が開いているのでグラフには載せませんでした。
一番大きい数値は約482万クエリ/月でした。
TYPE64も一緒に作図していますが、ほぼゼロに見えますね。
TYPE64 レコード
TYPE64 (SVCB) レコードのクエリ推移です。
一番大きい数値は約1.8万クエリ/月でした。
所感
TYPE64、TYPE65ともに 2020年7月からクエリが伸び始め、約半年間増え続けた後少し減少してTYPE65(HTTPS)は徐々に上昇、TYPE64(SVCB)はグンと減少して低いところで推移しています。
機会があればこれらのクエリ送信元についても調べてみたいと思います。
参考情報
DNSプロトコルの進化 2020 (IETFでの標準化)
Service binding and parameter specification via the DNS (DNS SVCB and HTTPS RRs)
COBOL系SE,PG から NetNews(nntp)配送管理者(tnn.netnews.stats集計担当) を経て現職。
社内業務改善(「やりたくない」がモチベーション)でいろいろ社内ツールを作ってきました。
ネットワーク系の機器をいじることも多いので、それらの管理や制御に関するツールもちらほら。
perlで書くことが多いですね。(COBOLやFORTRAN、Pascal でもいいですけど……)
どれだけ読みやすく書けるか、10年後の自分に手紙でも書くような気持ちで。
最近はDNSを少しかじったりしてますが、いろいろ悩ましいことが多すぎます (>_<)
好きなポート番号は53、119、123です。
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