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CloudWatchのMetric Mathを使用してEFSで発生しているスループットを計算する
こんにちは。SRE課の栩野です。
今回はEFSでスループット性能を拡張する際の参考として
実際にEFSで発生しているスループット(MiB/s)の1分あたりの平均値を
確認する方法について紹介します。
そもそもEFSのスループットとはなんぞやという方は
是非以前投稿したブログを参考にしていただければです。
Amazon EFS でバースト性能を確保したままスループットを拡張する
Metric Mathでスループットを計算する
それでは実際にEFSで発生しているスループットの1分あたりの平均値を
をMetric Mathで計算していきます。
内容は以下GitHubを参考にしています。
aws-samples/amazon-efs-tutorial
-
AWSマネージメントコンソールからCloudWatchのサービス画面を開く
https://ap-northeast-1.console.aws.amazon.com/cloudwatch/home?region=ap-northeast-1#home: -
[すべてのメトリクス]⇒[EFS]⇒[ファイルシステムメトリクス]
-
対象となる以下EFSの4つのメトリクスを上から順番に選択
[TotalIOBytes]
[DataWriteIOBytes]
[DataReadIOBytes]
[MetadataIOBytes] -
選択できたら[グラフ化したメトリクス]をクリック
デフォルトでは統計が[平均]の期間が[5分]になっているので
統計[合計]の期間[1分]に変更する
※15日以上前のデータを確認する場合は、期間を[5分]に設定する必要があります -
Metric Mathで計算式を入力
左上の[数式]をクリックし、[空の式で始まる]をクリック (×4回)
空の式が4つできたら、それぞれ以下の通りラベルと詳細を入力
▼id:e1
ラベル: Total Throughput (MiB/s)
詳細 : (m1/1048576)/PERIOD(m1)
▼id:e2
ラベル: Data Write Throughput (MiB/s)
詳細 : (m2/1048576)/PERIOD(m2)
▼id:e3
ラベル: Data Read Throughput (MiB/s)
詳細 : (m3/1048576)/PERIOD(m3)
▼id:e4
ラベル: Metadata Throughput (MiB/s)
詳細 : (m4/1048576)/PERIOD(m4)
それぞれのスループットの値を1048576で割ることで、MiBに変換し
期間で割ることで、期間あたりの平均スループットを計算することができます。
e1の式に設定した「Total Throughput (MiB/s)」が、e2~e4全ての
スループットを合計した値になります。
スループットの拡張を考える際には、直近の「Total Throughput (MiB/s)」の値を
参考にすることで、必要となるスループットを予測することができます。
あとがき
今回はスループット(MiB/s)1分あたりの平均値を計算しましたが
その他の計算式や、各計算式が盛り込まれたCloudWatchダッシュボードを
作成するCloudFormationのスタックが以下GitHubで公開されているので
是非参考にしてください。
aws-samples/amazon-efs-tutorial
運用サービス課 課長
運用・監視の設計から導入まで、運用サービスを担当してます。
運用監視やセキュリティ関連の話題に興味があるので、そのあたりのブログを多めで投稿していきたいと思ってます。
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