最新の vSphere 環境を Nested 構成で構築しよう!(第5回)

はじめに

ディーネットのよろず請負の深見です。

ちょっと時間が経ちますが、前回は vCenter Server Appliance (vCSA) のセットアップが完了しました。

今回は、残りとして vSphere のクラスタ構築などの詳細設定を行い、完結となります。

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Nested 版 vSphere 7.0 U1 環境構築 ~ その5

さて、前回までは vSphere 環境の構築を行いました。

仮想マシン (VM) を個々に作成して利用するのみであれば、ESXi ホストを作るだけで良いのですが、

本格的に vSphere HA などの高可用性を提供する環境の検証をしようとすると vSphere クラスタの構築が必要となります。

それでは、vSphere Client にログインをします。

  • ユーザー名: administrator@vsphere.local
  • パスワード: <設定したパスワード>

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vSphere クラスタ の設定

(1) 新規データセンター の作成

  • [アクション]より、「新規データセンター」を選択

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  • 「新規データセンター」を入力し、[OK]をクリック

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(2) 新規クラスタ の作成

  • [アクション]より、「新規クラスタ」を選択

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  • 「名前(クラスタ名)」を入力し、[OK]をクリック

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(3) クイックスタートによる設定 (ここでは、標準的な設定を簡易に進めます)

① ESXi ホストの追加

  • メニューの[クイックスタート]をクリックし、「2.ホストの追加」で[追加]をクリック

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  • ここまでに作成した 3 台の ESXi ホストを登録し、[OK]をクリック

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  • セキュリティ アラートが出ますが、作成した 3 台の ESXi ホストを選択したままで、[OK]をクリック

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  • ホスト サマリが表示されますので、確認をして[OK]をクリック

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  • [完了]をクリックし、ホストの追加は完了します。

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② vSphere クラスタの構成

  • 「3. クラスタの構成」で[構成]をクリック

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  • 「Distributed Switch」では、物理アダプタで[DSwitch]を選択し、[次へ]をクリック

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  • 「詳細オプション」では、NTP サーバの設定とEVC(ENhanced vMotion Compatibility)の設定をし、[次へ]をクリック
    ※ EVC は任意に設定してください(ここでは Sandy Bridge 世代を選択)

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  • 最後に設定内容を確認し、[終了]をクリック

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クイックスタートのトップに戻り、これでクイックスタートは終了です。

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(4) vSAN の設定 (検証用の擬似的な vSAN となります)

① ESXi ホストの設定編集

  • ESXiホスト を選択し、[設定]をクリック

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  • 「ネットワーク」の「VMkernel アダプタ」を選択

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  • 「VMkernel アダプタ」を選択の状態で、[編集]をクリック

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  • 「使用可能なサービス」で、[vSAN]のボックスをチェック

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  • 左のビューのクラスタ (local-service01) を選択

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  • vSAN 項目の「サービス」を選択し、右上の[構成...]をクリック

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  • 構成タイプでは、「単一のサイト クラスタ」を選択し、[次へ]をクリック

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  • サービスでは、特に選択する項目はありませんので、そのまま[次へ]をクリック
    ※ vSAN で提供される暗号化や重複排除などの機能を提供します。

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  • ディスクの要求では、vSAN を構成するディスクの選択をし、[次へ]をクリック
    ※推奨構成を有効にします。
    ※要求対象がキャパシティ層には ドライブのタイプを HDD
    ※要求対象がキャッシュ層には ドライブのタイプをフラッシュ

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  • 最後に設定内容を確認し、[終了]をクリック

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vSAN のサービスに戻り、これで vSAN の構築は終了です。

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ホームへ戻ると構築した クラスタの状態を確認できます。

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以上で、 Nested 版 vSphere 7.0 U1 環境構築の完了となります。

長い時間、お疲れさまでした。

おわりに

今回、これで Nested 版 vSphere 7.0 U1 環境構築のお話は終了です。

今回は、お話を省きましたが、vSphere クラスタの構築の中に見慣れない謎な仮想マシン (VM) がいくつか起動していたのを目にしたでしょう。これらについては、またの機会に紹介できればと思います。

お手元に機材があるのであれば、チャレンジをしてみては如何でしょう?

なかなかに面白いですよ。

それでは、これに失礼を・・・。

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