[技術ブログvol.17] ドイツリージョンと東京からの距離とレイテンシ

ドイツリージョンの開設が昨日発表されました。
AWS発表(Now Open - AWS Germany (Frankfurt) Region)

そこで、以前調べたのと同じ方法で、ドイツリージョンと東京リージョンの距離とレイテンシを調べてみました。

準備

まずはドイツリージョンでサーバを立てて、Apacheをインストールしておきます。

コマンドプロンプトの反応はモッサリしていて、プロンプトが返ってくるのが東京リージョンに比べて、ワンテンポ遅れる感じです。

計測

次に、東京リージョンのサーバから次のコマンドで、ドイツリージョンのサーバに対して、HTTPのレスポンスタイムを計測します。

$ curl -kL 'http://XXX.XXX.XXX.XXX/' -o /dev/null -w "%{http_code}t%{time_total}" 2> /dev/null
200 0.563

上記の通り、レスポンスは0.563秒でした。
タイミングによっては、0.59秒くらいかかることもありました。

また、東京からフランクフルトまでの距離は直線距離で9,349kmでした。
(以前と同じように計算距離というサイトで調べました。)

Frankfurt-Japan.png

リージョン レスポンスタイム 東京からの距離
東京 0.028 秒 0 km
シンガポール 0.174 秒 5.329 km
カリフォルニア 0.240 秒 8,542 km
オレゴン 0.291 秒 8,030 km
シドニー 0.309 秒 7,835 km
バージニア 0.370 秒 10,885 km
フランクフルト 0.563 秒 9,349 km
アイルランド 0.573 秒 9,654 km
サンパウロ 0.658 秒 18,560 km

1時間あたりのEC2料金

EC2の料金表で各インスタンスファミリで比較してみると、こんな感じです。(Linuxの価格です)

インスタンスタイプ 東京 フランクフルト
t2.medium $0.080 $0.060
m3.large $0.203 $0.166
c3.large $0.128 $0.129
r3.large $0.210 $0.210

まとめ

  • アイルランドだとレスポンスタイムが「0.573秒」で、東京からの距離が9,654kmだったので、おおよそ想定通りの結果になりました。
  • また、利用料金は、東京リージョンに比べて約2割くらい安いようですが、インスタンスタイプによっては変わらないものもあるようです。
  • ヨーロッパを対象にしたサービスのDR用システムとして、アイルランドリージョンと組合せて活用するといった方法がありますね。
技術ブログ中の人
次回の更新予定は、11月中旬頃です。

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