ドイツリージョンの開設が昨日発表されました。
AWS発表(Now Open - AWS Germany (Frankfurt) Region)
そこで、以前調べたのと同じ方法で、ドイツリージョンと東京リージョンの距離とレイテンシを調べてみました。
準備
まずはドイツリージョンでサーバを立てて、Apache
をインストールしておきます。
コマンドプロンプトの反応はモッサリしていて、プロンプトが返ってくるのが東京リージョンに比べて、ワンテンポ遅れる感じです。
計測
次に、東京リージョンのサーバから次のコマンドで、ドイツリージョンのサーバに対して、HTTPのレスポンスタイムを計測します。
$ curl -kL 'http://XXX.XXX.XXX.XXX/' -o /dev/null -w "%{http_code}t%{time_total}" 2> /dev/null
200 0.563
上記の通り、レスポンスは0.563秒でした。
タイミングによっては、0.59秒くらいかかることもありました。
また、東京からフランクフルトまでの距離は直線距離で9,349kmでした。
(以前と同じように計算距離というサイトで調べました。)
リージョン | レスポンスタイム | 東京からの距離 |
---|---|---|
東京 | 0.028 秒 | 0 km |
シンガポール | 0.174 秒 | 5.329 km |
カリフォルニア | 0.240 秒 | 8,542 km |
オレゴン | 0.291 秒 | 8,030 km |
シドニー | 0.309 秒 | 7,835 km |
バージニア | 0.370 秒 | 10,885 km |
フランクフルト | 0.563 秒 | 9,349 km |
アイルランド | 0.573 秒 | 9,654 km |
サンパウロ | 0.658 秒 | 18,560 km |
1時間あたりのEC2料金
EC2の料金表で各インスタンスファミリで比較してみると、こんな感じです。(Linuxの価格です)
インスタンスタイプ | 東京 | フランクフルト |
---|---|---|
t2.medium | $0.080 | $0.060 |
m3.large | $0.203 | $0.166 |
c3.large | $0.128 | $0.129 |
r3.large | $0.210 | $0.210 |
まとめ
- アイルランドだとレスポンスタイムが「0.573秒」で、東京からの距離が9,654kmだったので、おおよそ想定通りの結果になりました。
- また、利用料金は、東京リージョンに比べて約2割くらい安いようですが、インスタンスタイプによっては変わらないものもあるようです。
- ヨーロッパを対象にしたサービスのDR用システムとして、アイルランドリージョンと組合せて活用するといった方法がありますね。
次回の更新予定は、11月中旬頃です。