目次
ご挨拶
お疲れさまです、寺井です。
少し遅くなりましたが、2023/9/16に参加した「四国クラウドお遍路 2023 - 四国の外のモノサシを知ってみよう」の参加レポートになります。
13:00 ~ 18:00の一日イベントだったので、ブログの内容もボリューミーになってますが、お付き合いいただけると幸いです。
四国クラウドお遍路 とは
四国クラウドお遍路 は、クラウド活用をめざして発足した四国各県のJAWS-UG(Amazon Web Service ユーザ会)と合同で開催しています。コミュニティイベントを通して、クラウドの技術や活用について共に学び、交流し、情報を共有する活動などを行っています。
クラウドお遍路
実は私、去年も同じイベントに参加させていただきました。
詳しくは以下ブログにて。
(前回のブログ|【JAWS-UG】気がつけば四国で登壇してたお話)
「四国クラウドお遍路 2023 - 四国の外のモノサシを知ってみよう」
クラウドお遍路は9年前に徳島から活動をスタートしてから、今回で9回目となります。
今回は四国のソトで活躍する皆さんにお越しいただき、オフラインでしっかり外のモノサシ(話題)をインプットして、明日の行動につなげる機会にしたいと考えています。
ご縁がありまして今回で2回目の参加&登壇をさせていただけることになりました。
「あれから一年かぁ…」と勝手にしみじみしておりましたが、やっぱり一年も続けてくると、知り合いも増えて~輪も広がって~更にまた増えて~…と、たくさんの方と繋がることができました。
コミュニティというものが持つ力を改めて実感させられた一日だったなぁと思います。
では早速ですが当日の様子をお伝えしていこうと思います!
当日の様子
今年は「愛媛 松山」
去年は香川の高松市だったんですが、今年は愛媛 松山市での開催でした。
愛媛にくるのは初めてだったんですけど、まず有人改札機で駅員さんが目視で切符を確認されていたのが驚き。
会場に到着「愛媛大学」
敷地広すぎて若干迷いかけましたが、この「データサイエンスセンター」がイベント会場となります。
(実は直属の上司の母校だったとのことで、なんかちょっぴり感動しました。)
イベントスタート!
四国4支部のJAWS運営の方による開催宣言。
そして「四国クラウドお遍路」のこれまでについてのお話。
10年以上前から続いてるのって凄すぎますよね。本当にありがたいです。
登壇レポート
クラウドだからできた 地方主導のJAWS DevOps 株式会社スタートアップテクノロジー/テックリード AWS Serverless Hero 松井 英俊 さん
登壇された松井さんとは、先日開催されたJAWS ミート 2023でもご一緒したので、今回でお会いするのは2回目でした!
- 「キッカケは小さくてもそこから大きな機会に繋がる」
- Output駆動のInput
- 努力と価値の釣り合い →表面上見えづらい →「それでも」と言い続けろ
- 自分の興味に対して素直に やりたいことをやる
- 直接的に活かされることは1~2割 →続けることで仕事の方から寄ってくる
コミュニティに参加したことによる影響についてのお話など、直接意見交換をすることができて、モチベーションが爆上がりしました。
参加するだけではなく、自らもアウトプットする側に回る。それを続けることが大事であり、その結果は自ずと現れてくると。
このお話を聞いて、更にコミュニティ活動を楽しんで頑張っていこうと思えました!
AWSアップデートお遍路 〜今年注目のAWSアップデートを巡る旅 2023〜 アマゾン ウェブ サービス ジャパン ソリューションアーキテクト 辻林 侑さん
取り上げたいアップデートが多すぎて、時間が全然足りなくなっていたのが印象的でした。w
分析、機械学習周りのアップデートが増えてきているとのことで、やはりホットな分野に力を入れているということなんでしょうか。
イベント開催時点(2023-09-15)で1700弱のアップデートがあったとのこと。(去年は2102)
とてつもない数字で驚きを隠せませんでした。
AWSってやっぱスゴイ。
パタパタプロジェクト-AWSを活用して手軽に画像分析を実装した 株式会社ディーネット 寺井 俊喜
そして私も登壇させていただきました!
現在弊社内で盛り上がりまくっている、「パタパタPJ」についてのお話をさせていただきました。
ガッツリ20分の枠をいただけたので、プロジェクトの立ち上げの流れから、今回実装したソリューションの紹介まで、幅広くご紹介しました。
登壇資料はこちら
「 【四国クラウドお遍路2023】パタパタプロジェクト-AWSを活用して手軽に画像分析を実装した_20230916」
何故か完成品を紹介したときに会場で笑いが起こってたんですけど、なんでなんでしょうね??
「AWS IoT」や「Amazon Rekognition」といった、自分的には珍しいサービスを触っていた気持ちだったんですが、皆さんに聞くとほとんどの方が既に触ったことがあるとのことで、自身の認識とのギャップに驚きました。
またプロジェクトの推進に関しては、イベント後の懇親会でもいろんな人から意見をいただけて、大変参考になりました。
これからも頑張ります!!
CloudFormationの運用が辛くならない方法を本気で考えてみた アイレット株式会社 黒野 雄稀 さん
ちょうど今CloudFormationを使用する案件に携わらせていただいているので、話の内容がすごく刺さりました。
- スタック分け →依存関係でさらなる地獄に繋がる
- CloudFormationは目的ではなく「手段」 状況に応じて足早に諦めるのも大事
安直にスタックを分割するべきではなかったり、適切な判断が必要であるとのこと。
これまでは考慮できていなかったので、これからは一つの形式に縛られず、様々な観点から考慮し、その時々の適切な方法を選択していこうと思いました。
(独断と偏見)実経験のみでEC2を語らせてください 株式会社ターンアンドフロンティア 西橋 奈央 さん
オンプレからクラウドへの移行の際に、どのようにインスタンスタイプを選定するのか。という点についてのお話。
- EC2 Instance Connect Endpoint で革命
- SSMでも可能だったが、エンドポイントが3つ必要
- またログがOSではなく、SSMとしてのログになるので管理し辛い
- プロセッサ→コスパに優れたGravitonが良い
- アーキテクチャ(x86,Arm)の互換性については慎重に判断
インスタンスタイプの選択って考えれば考えるほど悩めてしまうような…。
後から変更できるからといって、システムの稼働が開始してからだと簡単に切り替えられるわけもなかったり。
長期的に利用するものなので、やっぱりまずは慎重にしっかりと選定すべきなんだなと感じました。
AWSでデータ活用を始めたーい JAWS-UG 大阪 古賀 巧 さん
Glueを活用したデータ分析についてのお話。
Json形式の自己紹介が印象的でした。w
去年この四国クラウドお遍路で、初めての登壇デビューを果たしたという、同じスタートラインに立った友人ということもあり、感慨深いものがありました。
- Glue DataBrew/Glue Studio
- 両方組み合わせるのが良い
- 手軽にDatabrew
- Studioでしっかり分析
- ETL/ELT
- 分析が工数の8割を占める
データ分析・活用 界隈は非常に盛り上がっていると感じるので、手軽なサービスを組み合わせて、怖がらずにまずは触ってみるべきだなと思いました。
s3から始めるAWS ~S3の簡単なユースケースの紹介~ アイレット株式会社 鈴木 健斗 さん
全国各地のJAWSイベントに参加されていて、めちゃくちゃパワフルな方という印象。
今回はAWSを触るならまず「S3」から!といった形で紹介されていました。
- ライフサイクルルール
- ストレージクラス間の移動に料金が発生する
- 予想外の費用発生することも
- 取り出しに対する料金が高かったりする
- 要件に応じて適切なタイプを選択する
確かにSimpleだけどSimpleではない。w
地域JAWSの現状とベストプラクティス アマゾン ウェブ サービス ジャパン Community Program Manager 沼口 繁さん
最近のコミュニティ事情を、数値化して紹介していただきました。めっちゃ分かりやすかったです。
やっぱりオンラインによる画面越しだと伝わらないことが多いという意見が多かったようで、リアル開催の大事さを実感しました。
- JAWS-UG
- 地域/専門
- 開催数322 申込者数15000(2023-09-15時点)
- CDK,SRE,Securityがホット
- 地域支部の課題
- オンラインのネットワーキングは難しい
- リアルの開催が大事
なんだか「SRE支部」のコミュニティが盛り上がっていることなので、SREチームの方と一緒に参加してみたいですね…!
怒涛のLT7連発をサクッとご紹介
5分 ×7 の怒涛のLTタイム!
ここは簡単なまとめと紹介だけさせていただきます。
MySQL HeatWave on AWS と Aurora / Redshift zero-ETL 統合(プレビュー)を比べてみる hmatsu47(まつ) さん
プレビュー版なのでまだまだ課題が残っているよう。
- 列指向形のインメモリ・分散DB
- GCPのAlloyDBっぽい
- Aurora/Redshift zero-ETL統合(プレビュー)
- ETL設定を簡素化して連携が容易に
- 細かい調整ができない
AWSでコストについて調べてみた。 株式会社ウエブチップス 田中 利幸 さん
継続的なコストの最適化が重要。
- タグ付けポリシー
- Trusted Advisor
- リザーブドインスタンス(RI)
- リソースの適切なサイジングが大事
脆弱なアプリケーション(DVWA)でAWS WAFの動きを確かめてみた 株式会社サーバーワークス 兼安 聡 さん
WAFを導入することでちゃんと脆弱性を防げるのかというお話。
マネージドルールをあてると一般的なSQLインジェクションが通らなくなったりと、実際に差分検証したことがなかったので、勉強になりました。
- DVWA(Damn Vulnerable Web Application)に対してWAFを設定
- OWASP ZAP の脆弱性スキャンに対しても効果あり
- ※WAF側のブロックはアプリ(サーバー)側に到達しないので誤設定すると危険
初めてのAWS運用で請求書払いに苦戦した件 植條 光喜 さん
AWSからの請求書がややこしかった…というお話。
- 請求書 2枚になる
- AWS inc/Japan
- マーケットプレイスだけ別
- レートの問題
- 請求って大変。
AWS CDKでインフラ、アプリを分離した際に困ったこと Masaki Suzuki さん
アプリとインフラの管理について。
- アプリのコードをどうやってインフラ(Lambda)とがっちゃんこするか
- コンテナイメージを使用
- パラメータストアの値を取得して動的参照
AWSクラウドでの低レベルプログラミング:パフォーマンスとコスト最適化 鄭帥挺 さん、ジョンスイテイ さん
様々なプログラミング言語の処理速度について、比較検証してみたお話。
「Go」が一番早かったとのこと。
- 比較言語
- Node.js
- Go
- C
リーンスタートアップやるならノーコードツールBubbleがいいんじゃない?! 岡﨑 岬平 さん
- プロジェクトにおいて、最終的な満足度は3割未満
- 予算/工期など
- 完璧な予測は不可能
- 後から柔軟に対応
- プロトタイピング アジャイルで進めることが適している
- Bubble(バブル)が便利
終了後(懇親会など)
終わった後は集合写真を撮って、懇親会でした。
参加の感想とふりかえり
まずは、やっぱり参加してよかった。
当然ですが、登壇したことによって得られるものはたくさんありました。
別の登壇者の方が仰っていましたが、登壇するために資料を用意するそのアプローチ自体が自己成長に繋がっているんだろうなと感じます。
そして登壇することで、他の方からのフィードバックをもらえるので、「次はもっとこうしよう」とか、これもまた成長に繋がります。
また、イベント中~イベント終了後の懇親会等で、楽しく飲んで、いろんな人から色んなお話をいっぱい聞けます。
たくさんの人と関わって、意見交換ができて、インプット/アウトプットして、と大変充実した一日でした。
あとご飯めっちゃ美味しかった。鯛めし最高。
また次回も必ず参加しますので、よろしくお願いします!
ありがとうございました。
(以下のページに当日参加された方たちのポストがまとまってますので、興味がある方はこちらもどうぞ。)
好きなこと:音楽、猫、お酒、ゲーム、効率化
経歴:テレビ業界AD → 通信回線販売代理店 → IT関連職業訓練 → 株式会社ディーネット