バックアップ&サイバーセキュリティの対策は大丈夫ですか?(データ保護サービスのご紹介)

はじめに

ここ数日、不正アクセス問題やランサムウェア被害の多発が連日のように報じられています。企業規模や業種を問わず、サーバーや PC のデータが暗号化されて業務が止まる、といった事例が数多く報じられています。

あなたの会社のバックアップとセキュリティ対策は、本当に大丈夫ですか?

対策の基本は、侵入を防ぐ入口対策と、被害に遭っても事業を継続できるようにする復旧対策の両方を備えることです。

こうした対策案の1つとして、ディーネットでは 「あんしんクラウドバックアップ」 をご紹介しています。本稿では、このサービスエンジンとして使用している Acronis Cyber Protect Cloud について、バックアップ機能 と サイバーセキュリティ機能 を順に紹介します。

ご留意ください
「あんしんクラウドバックアップ」は Acronis Cyber Protect Cloud をベースとしたサービスですが、Acronis Cyber Protect Cloud のすべての機能を提供しているわけではありません。本稿で紹介する機能の中には、「あんしんクラウドバックアップ」ではご利用いただけないものが含まれる場合があります。動作要件や提供プランなどの詳細は、弊社までお問い合わせください。

Acronis Cyber Protect Cloud とは

Acronis Cyber Protect Cloud は、バックアップとサイバーセキュリティを ひとつのプラットフォーム・ひとつのエージェント・ひとつの保護プラン で扱えるクラウドサービスです。バックアップ製品とセキュリティ製品を別々に導入すると、エージェントが増えたり管理画面が分かれたりして運用が煩雑になります。Acronis はこれを統合することで解決しようとしています。

本稿では次の2つの領域に絞って整理します。

  1. バックアップ機能(標準バックアップ / Advanced Backup)
  2. セキュリティ対策機能(標準セキュリティ機能 / Advanced Security + EDR)

1. バックアップ機能

物理・仮想・クラウド・SaaS など、30種類以上のワークロード を 単一のエージェントとコンソール でまとめてバックアップ・復元できます。課金は使用容量ベースとワークロード単位から選べます。

1-1. 標準バックアップ(Standard Backup)

基本的なバックアップ・復元機能を提供するエントリープラン位置付けです。主な機能は次のとおりです。

機能 概要
30種類以上のワークロード対応 サーバー、PC、仮想マシンなど幅広い対象を保護できる
ローカル / クラウドストレージ 保存先をオンプレミスのストレージと Acronis クラウドストレージから選べる
暗号化と重複排除 データを暗号化しつつ重複を排除し、保存容量を削減する
ランサムウェア対策バックアップ ランサムウェアによる改ざん・削除からバックアップデータ自体を守る
Microsoft 365 バックアップ Exchange Online、SharePoint Online、OneDrive、Teams、OneNote を個別に選んでバックアップできる
メールアーカイブ メールを長期保存し、監査やコンプライアンス要件に対応する
グループ管理 ユーザーグループ単位で対象や設定をまとめて管理できる

ポイントは 「バックアップデータ自体を守る」 視点が標準機能に含まれていることです。ランサムウェアは本番データだけでなくバックアップも狙うため、バックアップの保護は復旧の最後の砦として重要になります。

1-2. Advanced Backup

標準バックアップを拡張し、より高度な復旧・運用機能を加える上位プランです。

機能 概要
ワンクリック一括復旧 感染や障害が起きた多数のマシンを一括で復旧できる
継続的データ保護(CDP) データの変更を継続的に取得し、直前の状態までデータ損失を最小化する
Microsoft 365 / Google Workspace のバックアップ頻度設定 SaaS データのバックアップ頻度を柔軟に設定できる
オフホスト検証・複製・VM 変換 検証・複製・VM 変換を本番機に負荷をかけず別環境で実行する
追加ワークロード対応 SQL、Exchange など、より幅広いワークロードに対応する
バックアップの公証(Notarization) ブロックチェーン技術でバックアップの完全性・非改ざんを証明する

標準との違いを一言でまとめると、次のようになります。

  • 復旧のスピードと粒度:ワンクリック一括復旧と CDP により、大規模障害時の復旧時間(RTO)と直前までの復旧(RPO)を改善します。
  • 復旧できることの確認:オフホスト検証により、本番に負荷をかけずに「本当に戻せるか」を確認できます。
  • 改ざんされていないことの証明:Notarization(Acronis Notary)により、バックアップのハッシュ値をブロックチェーンに記録して証明できます。

「バックアップは取っているが、リストアテストをしていない」という現場は少なくありません。オフホスト検証は、この運用上の弱点を埋める機能として有用です。

2. セキュリティ対策機能

マルウェア対策から、AI 主導のインシデント調査・自動対応までを備えたエンドポイントセキュリティ機能群です。

2-1. 標準セキュリティ機能

基本的な脅威検知機能は、追加料金なしで利用できます。

機能 概要
AI ベースのマルウェア対策 振る舞い検知でマルウェア・ランサムウェアをリアルタイムに防御する
#CyberFit スコア 端末のセキュリティ状態をスコア化し、弱点を可視化する
デバイスコントロール USB メモリなど外部デバイスの接続を制御し、情報漏えいを防ぐ

Active Protection

標準セキュリティ機能の中核にあたる技術が Active Protection です。

  • AI による振る舞い検知で、ランサムウェアの 暗号化挙動をリアルタイムに検知・停止 する
  • 被害を受けたファイルを 自動的に復元 する

シグネチャ(既知のパターン)に頼らず挙動で判断するため、未知のランサムウェアにも対応しやすい点が特徴です。さらに「検知して止める」だけでなく「暗号化されたファイルを元に戻す」ところまでを自動化しており、セキュリティとバックアップが統合されたプラットフォームならではの機能と言えます。

2-2. Advanced Security + EDR

EDR(Endpoint Detection and Response)は、高度な脅威の 検知・調査・対応 を行う上位プランです。標準機能が「防ぐ」ことを主眼とするのに対し、EDR は「侵入された後にどう気付き、どう対処するか」まで踏み込みます。

機能 概要
生成 AI によるインシデント調査・分析・自動対応 生成 AI が対話形式で調査・分析・対応をガイドする
ワンクリック対応 攻撃内容に応じたロールバックと復旧をワンクリックで実行できる
NGAV(次世代アンチウイルス) シグネチャに依存しない、振る舞い検知ベースのエンジン
アンチランサムウェア 暗号化挙動を検知し、被害が拡大する前に阻止する
ゼロデイ / エクスプロイト対策 未知の脆弱性を突く攻撃からシステムを保護する
URL フィルタリング 不正・危険な Web サイトへのアクセスをブロックする
バックアップのマルウェアスキャン バックアップデータ自体をスキャンし、感染状態での復元を防ぐ

特に注目したいのは次の2点です。

  1. 攻撃に応じたロールバックと復旧をワンクリックで実行できる:インシデント対応の初動から復旧までを、同じプラットフォーム内で完結できます。
  2. バックアップデータのマルウェアスキャン:「復元したら感染状態だった」という二次被害を避けられます。バックアップと EDR が同じ基盤にあるからこそ実現できる機能です。

まとめ

領域 標準 上位プラン
バックアップ 基本的なバックアップ・復元、暗号化、重複排除、M365 対応 Advanced Backup:一括復旧、CDP、オフホスト検証、公証
セキュリティ AI マルウェア対策、Active Protection、#CyberFit、デバイスコントロール Advanced Security + EDR:生成 AI 調査支援、ワンクリック対応、NGAV、ゼロデイ対策

標準機能でも「バックアップの保護」と「ランサムウェアの検知・復元」まで備わっており、基本的な守りは固められます。復旧時間の短縮、復元可否の事前検証、インシデント調査の効率化が必要になった段階で、Advanced Backup や Advanced Security + EDR を追加していく、という段階的な導入が考えやすいでしょう。

お問い合わせ

本稿では Acronis Cyber Protect Cloud の機能を紹介しましたが、「あんしんクラウドバックアップ」は Acronis Cyber Protect Cloud をベースとしたサービスですが、すべての機能を提供しているわけではありません。動作要件や提供プランなどの詳細は、お気軽に弊社までお問い合わせください。

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