AWS Summit 看板

AWS Summit Tokyo 2023 に行ってきました

こんにちは、ディーネットの山中です。

今回は、AWS Summit Tokyo 2023 に初参加してきた内容をブログにまとめたいと思います。

AWS Summit とは

AWS Summit は日本最大の 「AWS を学ぶイベント」です。
AWSやパートナースポンサー企業がブースを出展し、
AWS についてベストプラクティスの共有や情報交換ができるイベントとなります。
150 以上のセッションや 180 以上の EXPO コンテンツが用意されています。

AWS Summit 看板
AWS Summit 看板

会場の様子

受付でパスケース、サイレントセッション用のイヤホンが貰えます。
数量限定ですが、限定クッションやお弁当無料引換券なども貰えました。
会場内は所々にフロアマップがあり、迷わずに会場内を見回る事ができました。

基調講演

まずは基調講演、
10時頃にはほぼ満席状態、立ち見の方もかなりいらっしゃいました。

会場の様子
会場の様子

パートナースポンサー紹介、ディーネットもバッチリ載ってました。

AWS Summit パートナー
AWS Summit パートナー

基調講演の内容は AWS を利用した医療や農業、行政のDX化などについて発表していました。
浜松市が取り組んでいた
サーバレス構成で「書かない窓口」を推進している発表が印象に残っていて、
理解が浅い自分でも「これって物凄い事をしてるんじゃ...?」となる程でした。

認定者ラウンジ

AWS の認定資格を持っている人限定で入れる場所で、持っている資格に応じたステッカーが貰えます。
12冠達成している人はTシャツも貰えるようで、Tシャツ片手に歩いてる人は少し誇らしげに見えました。
ラウンジ内はお菓子や飲料が無料で提供されていました。

認定者ラウンジ
認定者ラウンジ

ラウンジについて分かりやすくまとめられているのでこちらも合わせてご覧ください。
AWS 認定者ラウンジに行ってきた #AWSSummit

AWS DeepRacer

強化学習をさせたレーシングカーを走らせ、2分間で一番早く一周したタイムを競うイベントです。

車体の前面にカメラがあり、カメラに映った車線などのいくつかの条件に対して
自分がどのように走るかを学習し、事前に学習した走り方で走るようです。
どの参加者も左に曲がるコーナーが鬼門のようで、左に曲がり切れずに直進してしまう事が多かったです。

AWS DeepRacer
AWS DeepRacer

レーシングカーがコースから外れた図。
時間は2分と限られているため、急いでコースを外れる前の位置に戻します。

AWS DeepRacer2
AWS DeepRacer2

展示物

サーバラックやCPU、Snowballなどの様々な実物が展示されてました。

AWS Outposts

サーバ
サーバ

AWS Graviton プロセッサ

CPU
CPU

AWS Snowball
80 TB、23kg(重かったです)

スノーボール
スノーボール

AWS Snowcone(スノーコーン)
8 TB、2.1kg

スノーコーン
スノーコーン

他にもドローンや好きな言語にシールを貼って投票するコーナーや、
ミニセッション、AWSによる表彰プログラムなどもありました。

会場内の様子についてはこちらの記事もどうぞ
(会場の様子が分かりやすいです)

AWS Summit Tokyo 2023 の雰囲気をお伝えします #AWSSummit

セッションについて

自分が参加したセッションについて2つ程まとめる事ができたので載せておきます。

ニンテンドーアカウント リノベーションプロジェクト

内容
ニンテンドーアカウント周りには AWS が使用されていて、
増え続けるトラフィック、予測できないスパイク、Perlの求心力低下などのサービスの継続にリスクが生じてきたことによりリノベーションを決意。

リノベーションチームを設立、新規開発、無停止での乗り換えを目標とし、
開発を続けるサービスチームと乗り換えを担当するインフラチームに分ける。

インフラ面では
・アプリケーション基盤 EC2 から ECS、Fargate に
・データベース EC2+MySQL から Aurora に
・Eメール送信 EC2+Postfix から SES に
・キューイングサービスを EC2+Q4M on MySQL から SQS に
・クレデンシャル管理 独自ツール から Secrets Manager に
・ミドルウェア設定管理 独自ツール から S3 に
・システムアラート 独自ツール から CloudWatch、SNS に切り替え

といったようにEC2中心だった構成を段階的に、
少しずつコンテナ化、マネージド化していった。

アプリケーション面では
・Perl から Java に全面的に書き換え


・ニンテンドーアカウントのサービスは10種類あり、
サービスごとに本番環境、各開発環境が約20種類ほど存在している。
それら大量の環境は AWS CDK を導入して管理。

・チュートリアルを整備することでインフラチーム → サービスチームの引継ぎをスムーズに
この際、資料の提供や勉強会を AWS JAPAN に協力していただいた模様。

といった感じに
・大規模な改修
・多くの環境、サービスをコントロールしやすいように構成
を実現する事に成功されたみたいです。

ABEMA の大規模・高画質ライブ配信を支える AWS クラウドシステム

内容

従来のシステムだと以下のような課題があった

・放送時間の延長、短縮に弱い
・番組ごとの最適化が難しい
・配信技術への追従コストが高い
(ABEMAは1から自分達でシステムを作っていたため、配信に関する規格の変化に対応するの大変だった)

サッカーW杯配信を安定させるための新システム

・AWS MediaServices を使用する事で最適化、追従コストを解決
・環境を東京リージョン、ソウルリージョンに作成し冗長性も確保
・4つのCDNを稼働させ、配信負荷を低減
( CloudFront と Akamai を東京、ソウルリージョンにそれぞれ1つずつ)
・面倒な部分をAWSマネージドサービスに任せる事ができるので
本来力を入れたかった「画質」や「再生品質」に集中する事ができた

セッションの感想

セッション通して思ったのはモダナイゼーションに使用される技術は似通っていて、
コンテナ化、マネージド化している所が多かったです。コンテナ技術は触っとくべきですね。

他には今まで名前を聞かなかったサービスを知ることができた点が新鮮で良かったです。
・専用ゲームサーバーホスティングのためのマネージドサービスである Amazon GameLift
・ABEMA でも使用された、配信を支えるサービスである AWS MediaServices

あとはニンテンドーもABEMAもニコニコも AWS JAPAN に協力していただいて
AWS 勉強会や AWS Office Hour (自分達が構成した内容について AWS に確認できる)
を活用されていて、AWS 勉強会についてはどんな教材、勉強会なのか気になりました。

おわりに

今回の AWS Summit Tokyo 2023 を通して、
他の会社がどのような構成でサービスを管理しているのかを知れたり、
展示やミニセッションなどは全部見回れない程充実していたりしてかなり楽しむ事ができました。
また、知らない単語やサービスがあり、いくつか宿題が残る形となりました。
これらの理解を進めて次回開催時には AWS Summit をもっと楽しみたいと思います。

ちなみに初級者は個人的に事例セッションより AWS セッションを多めにとった方がいいかもしれないと感じました。
事例セッションはサービスを理解している前提で早口で話が進んでしまいますが、
AWS セッションは分かりやすく説明してくれるので。

最後に、案内や整列、長時間座るためのクッションの配布や、午後には飲料やお菓子を配布されていたりと、イベントを楽しんでもらうための運営やスタッフさんの頑張りには感謝しかなかったです。
2日間ありがとうございました。

閉場
閉場

いただいた AWS のノベルティ

ノベルティ
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