皆さんこんにちは。構築担当の川合です。
今回は、ぼちぼち各クラウドで公式のイメージが提供され始めているAlma Linux を実際に少し触ってみたお話です。
CentOS8の年内サポート終了も間近となり、後継OSの検討も進めている所ですのでCentOS8とはどの程度異なるのか実際に試してみました。
2021年10月現在では、AWSとAzureには公式のイメージが用意されているようです。
本記事では、AWSで仮想マシンを作成して確認しています。
・Azure はこちら。
https://azuremarketplace.microsoft.com/ja-jp/marketplace/apps/almalinux.almalinux?tab=Overview
目次
公式のAMIの探し方
AlmaLinuxのAMIは、AWS Marketplace と コミュニティAMI のどちらにも用意されています。
※CentOS 8 の時は、コミュニティAMIにしかなかったと思います
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AWS Marketplaceはこちら
https://aws.amazon.com/marketplace/pp/prodview-mku4y3g4sjrye -
コミュニティAMIは、公式のWikiから作成するリージョンのAMI ID を探します
https://wiki.almalinux.org/cloud/AWS.html
実際に触ってみる
内容を比較するために、CentOS8 の環境で普段利用するために用意したゴールデンイメージと同じ手順をなぞっています。
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タイムゾーン設定時に警告が出る
timedatectl statusWarning: The system is configured to read the RTC time in the local time zone. This mode cannot be fully supported. It will create various problems with time zone changes and daylight saving time adjustments. The RTC time is never updated, it relies on external facilities to maintain it. If at all possible, use RTC in UTC by calling 'timedatectl set-local-rtc 0'.
CentOS8と違い、【RTC in local TZ: yes】になっているため警告が出ています。
記載のコマンドにて設定値をnoに変更出来る事、かつエラーが表示されなくなる事は確認出来ました。 -
デフォルトのNTP参照先がCloudlinuxのNTPになっている
pool 2.cloudlinux.pool.ntp.org iburst
CentOSの時は、centos.pool.ntp.org になっていました。
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デフォルトで用意されているユーザー名が【ec2-user】
CentOSのAMIでは、初めにEC2で設定したキーペアでログイン出来る【centos】というユーザーが用意されています。このユーザーでログインしてSudoを利用してrootユーザーに昇格出来ます。
AmazonLinuxでは、ec2-userが用意されていますので違いはありません。
まとめ
ゴールデンイメージ作成時点では、特筆してCentOS8と何か変わったという部分はないように感じられました。
※そもそもそういう風に作られていると思いますが...
ただ、CloudLinux という母体があるので次にあげる記事のRocky Linuxに比べてエンタープライズ向けになるのかな?と勝手に思っていたりします。
まだまだ、OS以上のレイヤーでミドルウェア等々実際の本番運用を想定したテストはまだ未実施ですので、もう少し判断材料が必要になるかと思います。
Ansibleなどのコード側の変更も多少必要になるかと思いますので、その辺りも引き続き確認していきたいと思います。
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