みなさんこんにちは。サーバの構築業務を担当している川合です。
今回は、Plesk Onyxで利用できるメーリングリストサービス(Mailman)についての記事です。
例によって、サーバ構築時に遭遇したトラブルになります。
概要
Plesk Onyx でメールサービスをセットアップして、メールの動作確認をしていたところ何故かメーリングリスト宛のメールだけが届かないという事象が発生しました。
メールログを確認してみると、正常な送信ステータスが表示されておりメーリングリストサービスであるMailmanに受け渡したというログも出力されている状況でした。
メールに関連するサービスを再起動してみたり、Mailmanを入れなおしても状況が変わらず。
原因自体は、初歩的な問題でしたがその部分に関しては大丈夫であろうとたかをくくっていたので解決まで時間がかかったというお話です。
環境
OS:CentOS Linux release 7.5.1804 (Core)
Plesk Onyx:Plesk Onyx 17.8.11
現象確認
メールログには、以下の内容が出力されていました。
mail postfix/qmgr[xxxxx]: xxxxxxxxxxxx: from=<メールアドレス>, size=xxx, nrcpt=1 (queue active)
mail postfix/smtpd[xxxxx]: disconnect from メールの送り元拠点IPアドレス[xxx.xxx.xxx.xxx]
mail postfix/pipe[xxxxx]: xxxxxxxxxxxx: to=<メーリングリストアドレス>, relay=mailman, delay=0.2, delays=0.12/0/0/0.07, dsn=2.0.0, status=sent (delivered via mailman service)
送信ステータスも正常であり、Mailmanのサービスに受け渡されています。
メーリングリスト以外の個別のアドレスには正常にメールを送信することが出来る状態です。
Pleskではコントロールパネルから各種サービスを再起動することができるのですが、何故かMailmanを指定したサービスがありませんでした。
ただ、他のメール関連のサービスの中に内包されているものと考えたのであまり気にしていなかったのですが、Mailmanが表示されていないことが直接的な原因に結びつく内容でした。
原因
Mailmanのサービスが起動しておらず、自動起動設定も有効になっていませんでした。
メールログ上では正常に配送されているのですが、その先のサービスが停止しているためメールが受信できない現象に陥っていました。
サービスを起動してメールの送受信を試みたところ、正常にメールを受信することができました。
systemctl is-enabled mailman.service
disabled
systemctl status mailman.service
● mailman.service - GNU Mailing List Manager
Loaded: loaded (/usr/lib/systemd/system/mailman.service; disabled; vendor preset: disabled)
Active: inactive (dead)
MailmanのサービスをPleskのコントロールパネル上で操作することができないので
サーバ上で自動起動を有効にして、サービスを起動させることで対応しました。
まとめ
Pleskでは各アプリケーションをコントロールパネルからインストールすることができ、設定も自動で実施してくれるのでサービス周りの確認をしていませんでした。
メールログでもMailmanのサービスには正常に配送されているため、他の部分で問題を探していたのがあだになりました。
本来であればPlesk側でやってくれる作業なので抜け漏れが出ている時点でバグのような扱いになるかと思います。
もし、Mailmanがインストールされていてメーリングリスト宛にだけメールが届かないのであればサービスの起動部分を確認して頂ければと思います。
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