みなさんこんにちは。サーバの構築業務を担当している川合です。
今回は、先日投稿した記事のその後についてのお話になります。
※前回の記事※
CentOS7.5系でOMSAのアップデートに失敗する問題について
(http://blog.denet.co.jp/2018/06/centos75omsa.html)
先日OSのアップデートを実施して、CentOS7.5系にアップデートしました。
サーバの状況を確認しようと内容を確認したところ、ストレージコントローラを
認識できていない状態でしたので調べた内容のご紹介となります。
前回同様、一時的な対応ですのでご注意下さい。
概要
Dell社製の物理サーバにCentOS7.5とOMSA9.1をインストールしています。
前回の記事にてご紹介した特定のパッケージを除外して
OSのアップデートを実施してCentOS7.5にアップデートしています。
その後、OMSA関連の動作を確認したところサービス起動時にエラーが出ていたり
一部サービスが起動していない・ストレージコントローラを認識できない問題が発生していました。
今度は、そのエラーを解決して正常にストレージコントローラを認識できる
エラーなくサービスを起動できるようにした方法のご紹介です。
現象確認
まず、OMSAのサービスを再起動してみたところ以下のエラーが出力されていました。
/opt/dell/srvadmin/sbin/srvadmin-services.sh restart
*** Error in `/usr/sbin/smbios-sys-info-lite': free(): invalid pointer: 0x0000000000634460 ***
dataeng.service
dsm_om_shrsvc.service
この2つのサービスが起動できない状態でした。
omreport コマンドを実行するとストレージコントローラーを認識できず状態を確認できません。
omreport storage controller
No controllers found
作業内容
色々と調査すると、前回アップデートの際に除外していたパッケージ周りが影響しているようでした。
※OSアップーデート後に個別にアップデートは実施してあります
libsmbios
smbios-utils-bin
この2つのパッケージをOS標準ではなく、epelリポジトリのパッケージに変更することで解決することができました。
まず、OMSA関連のパッケージは先に一度削除しておきます。
yum remove srvadmin*
その後、smbios関連のパッケージも一度削除します。
yum remove smbios-utils-bin
yum remove libsmbios
これで関連パッケージの削除が完了しましたので、新しくインストールし直します。
yum install epel-release
※リポジトリが未追加の場合
追加後、リポジトリは無効化しておきます
yum install --enablerepo=epel libsmbios smbios-utils-bin
yum install srvadmin-all
これで入れ直し作業が完了です。
あとは、OMSA関連のサービスを起動してみて
エラーなく起動すること
ストレージコントローラを認識できること が確認できれば作業は終了になります。
まとめ
CentOS7.5系が公開になり、7.5系を利用することが多くなりましたがOMSAを利用する場合には注意が必要です。
今回は暫定的な対応により、正常動作する形に修正した内容になります。
新しいバージョンだとOS標準のパッケージで動くこともあるかもしれませんので、そのあたりの動向は確認していきたいと思います。
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