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データ保護のためのバックアップとは?— 業務システムとPCそれぞれの視点から
こんにちは、ディーネットのよろず請負、深見です。
皆さんは、日々の業務でバックアップをしっかりと行っていますか? 情報システム部門だけでなく、PCを使用するすべての方にとってデータ保護は非常に重要です。今回は「業務システム」と「業務PC」の2つの観点から、バックアップの必要性とその方法について詳しくお話しします。
1. 業務システム向けバックアップ:安定したビジネス運営のために
企業の重要な業務システムには、従業員や顧客、ビジネスそのものに関する膨大なデータが含まれており、システム障害やサイバー攻撃からこれらを保護することは企業の安定した運営に欠かせません。ランサムウェアなどの攻撃により、業務システム内のデータが暗号化されるリスクも高まっているため、バックアップ体制が必須です。
業務システム向けバックアップでのポイント
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データの復旧目標(RPO/RTO):システム障害が発生した際にどの時点まで復旧させるか(RPO)と、どれくらいの時間で復旧するか(RTO)を設定し、迅速な復旧が可能な計画を立てます。
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データベースのバックアップ:業務システムの中心を成すデータベースは、リアルタイムで頻繁にデータが更新されるため、通常のファイルとは異なるバックアップが必要です。特にサーバのオンメモリ上でデータ処理が行われるケースでは、メモリ内データも確実に保護する手法が求められます。
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専用ソリューションの利用:専用のバックアップソフトウェアやバックアップサービスを利用することで、データの完全性を確保し、必要な時にリカバリが可能な体制を構築することが重要です。システム障害やサイバー攻撃に対して信頼性の高い保護が必要な場合は、外部の専門業者と相談して設計から運用までサポートを得ることもおすすめです。
2. 業務PC向けバックアップ:個人作業データの保護と業務継続のために
次に、各社員が業務で利用するPCについてのバックアップです。こちらは、個々の業務データの保護や、PC障害時の迅速な業務復旧を目的としたバックアップであり、システム全体のバックアップとは異なるアプローチが必要です。
業務PC向けバックアップでのポイント
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データの定期バックアップと3-2-1ルール:PCのデータは各社員が簡単にバックアップできるようにし、クラウドや外付けドライブを利用して「3-2-1ルール」に基づく定期的なバックアップ体制を整えると良いでしょう。例えば、同じデータのコピーを3セット作成し、2つ以上の異なるメディアに保存、1つは別の場所(オフサイト)に保管します。
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クラウドサービスのバックアップも考慮:Microsoft 365のようなクラウドサービスを利用している場合、データのバックアップはユーザーに委ねられています。クラウド上でデータを管理しているからといって安心せず、ローカルまたは別のクラウドにデータをバックアップすることも検討しましょう。
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バックアップソリューションの活用:近年では、個人利用のPC向けに特化したバックアップソリューションも豊富です。当社が提供する「あんしんクラウドバックアップ」などのサービスでは、WindowsやMacなどのOSに対応し、セキュリティ機能や端末管理機能も併せ持ち、PCのバックアップを包括的にサポートします。
3. あんしんクラウドバックアップのご紹介
ディーネットでは、Acronis社のバックアップ技術を基盤とした「あんしんクラウドバックアップ」サービスを提供しています。このサービスはオンプレミスでもクラウドでも利用可能で、バックアップを基軸に、セキュリティ対策機能や端末管理機能も統合したデータ保護ソリューションです。Windows、Mac、Linuxに対応し、各社員のPCから業務システムまで幅広いデータ保護が可能です。
興味をお持ちいただけた方は、お気軽にご相談ください。当社の専門チームが、御社のデータ保護を全力でサポートいたします。
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info@denet.ad.jp
次回は、「あんしんクラウドバックアップ」の詳細な機能についてご紹介する予定です。