皆さんこんにちは。案件担当(兼構築担当)の川合です。
今回は、社内で動かしている古いシステムをAWSに持って行けないかと思い調べていた内容をまとめてみます。
CentOS6系は、2020/11/30にサポートが終了しました。
一部クラウドでは、仮想マシン作成時のOS選択肢から既に削除され選べなくなっていたりします。
※その場合は、VMインポートなどで無理やり持っていけなくはないかとは思いますが...
2021年10月時点で、AWSのEC2で公式のAMIを利用して作成できるCentOS6系のバージョンを調べてみました。
目次
対象の公式AMI
AWS Marketplace で提供されているAMIは、以下の2つです。
- CentOS 6 (x86_64) - with Updates HVM
- CentOS 6 (x86_64) - with Updates
CentOS 6 (x86_64) - with Updates HVM には、複数のバージョンが存在して【1602 Feb 26 2016】が一番古いバージョンになります。
- CentOS 6 (x86_64) - with Updates HVM
https://aws.amazon.com/marketplace/pp/prodview-gkh3rqhqbgzme?ref=cns_srchrow
古いバージョンのAMIを選択するには
あまり利用する事がないかと思いますが、古いバージョンを利用する際には少し手順を踏む必要があります。
まず、【以前のバージョン】という部分がリンクになっていますので
そこをクリックして、ライセンスのサブスクライブに進みます。
右上の【Continue to Configuration】をクリックして進めます。
利用するAMIのバージョンを選択する
対象のバージョン、展開先リージョンを選択すればEC2の作成に進むことが出来ます。
古いバージョンを選択する場合は、一部リージョンには展開出来ないようなのでご注意ください。
※大阪リージョンは展開する事が出来ないみたいです。
※当時なかったリージョンは選択出来ないとかがあるのかもしれません。
あとは、インスタンスタイプやEBSのサイズ等を普段通り入力していくのですが
- aws marketplaceの画面のまま進めるのか?
- もしくは、EC2のサービス画面から作成するのか?
この2つのどちらかを選択する必要があります。
marketplaceの画面にあまり馴染みがなかったので、EC2の方で作成しました。
CentOSの詳細なバージョンを確認してみる
CentOS6系でインスタンスを作成しているのですが、詳細なバージョンまでは作成してサーバーにログインしてみない事にはわかりません。
CentOS 6 (x86_64) - with Updates HVM の【1602 Feb 26 2016】でインスタンスを作成してみたところ、バージョンはCentOS 6.7でした。
CentOS 6 (x86_64) - with Updates は、CentOS 6.5でした。
ですので、公式AMIで展開出来るのはどうやらCentOS6.5が一番古いようです。
ただし、CentOS 6 (x86_64) - with Updates でインスタンスを作成するには、旧世代のインスタンスではないと作成出来ませんのでご注意ください。
※C1、M1など第1世代のインスタンスが対象です
現時点ではまだ展開できますが、AWS側のアップデート等で旧世代のインスタンスが削除されたりしてしまうと、いずれ展開出来なくなるかもしれません。
HVMの方はT2など、第2世代のインスタンスで展開出来るのでまだまだ大丈夫です。
※EC2-Classicの終了もアナウンスされている事もあり、少し気になる所です。
まとめ
公式のAMIを使って、EC2で作成出来るCentOS6系の一番古いバージョンはCentOS6.5 のようでした。
ただし、別のVMware ESXiなどの環境でOVFファイルなど用意出来るのであれば、AMIにはない古いバージョンをVMインポートで持って来ることは可能かと思います。
・VMインポート
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/vm-import/latest/userguide/vmie_prereqs.html#vmimport-operating-systems
※CentOS5系もまだ大丈夫みたいです。
とは言え既にサポートが終了されているOSではありますので、本番であれば尚更可能な限り新しいOSに移行してサポートは受けておきたいとは思います。
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