目次
はじめに
こんにちは、ディーネットのよろず請負人、深見です。
3連休明けの今週は盆休み期間となりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
そんな中、AI開発プラットフォーム「Dify」の最新版 v1.7.2 が公開されました。今回のアップデートでは、待望の新機能が2つ追加されたほか、多数の品質改善とバグ修正が実施されています。
本記事では、v1.7.2 の主な変更点について速報としてお届けします。
Dify v1.7.2 リリース概要
Dify v1.7.2 では、ユーザビリティを大幅に向上させる新機能の追加と、安定性を高める品質改善が行われています。開発者の作業効率化と、より直感的なワークフロー構築を支援する機能が充実しました。
✨ 注目の新機能
ワークフローの可視化(Workflow Visualization)
新たに追加されたリレーションパネルにより、複雑なワークフロー内の依存関係を視覚的に把握できるようになりました。ノードを選択してShiftキーを押すことで、関連する接続線がハイライト表示され、データの流れを直感的に理解できます。
ノード検索機能(Node Search)
ワークフローエディターに検索機能が実装され、大規模なワークフロー内でも目的のノードを素早く見つけることが可能になりました。作業効率の大幅な向上が期待されます。
🚀 主要な改善点
Notion連携の強化
- Notionデータベース行が元の順序で抽出されるように改善
- 行ページURLの追加により、より詳細な連携が可能
API機能の拡充
- ワークフローおよびチャットAPIでのバージョン指定機能
- ツールJSONレスポンスでのDatetimeとUUIDサポート
- APIドキュメントのモダンなデザインへの刷新
ワークフロー機能の向上
- ノード配置オプションの強化
- 会話変数のAPI経由での変更対応
- 知識リソースファイルのダウンロード機能追加
テスト・品質管理
- Testcontainersテストの追加により、システム全体の安定性が向上
- 各種サービス(アカウント、アプリ、メッセージ、ワークフローなど)の堅牢性強化
🐞 重要なバグ修正
セキュリティ関連
- 認証チェックコードページのXSS脆弱性を修正
- Webアプリケーションのセキュリティレベルを向上
機能修正
- Tencent Cloud VectorDBの全文検索における メタデータフィルター問題を解決
- HTTPリクエストコンポーネントのmultipart/form-data境界問題を修正
- 会話変数同期の不具合を解消
- その他、多数のエッジケース対応
🔧 開発・運用支援の向上
- 国際化(i18n)の広範な修正と改善
- コードフォーマットの統一化
- 新しいベクターデータベース(Clickzetta Lakehouse)との連携追加
まとめ
Dify v1.7.2 は、ユーザビリティと安定性の両面でまたもや大きく進歩を遂げたバージョンとなっています。特に、ワークフロー可視化とノード検索機能の追加により、複雑なAIアプリケーション開発がより直感的で効率的になることが期待されます。
セキュリティ強化やAPI機能の拡充も含め、エンタープライズでの利用にも十分対応できる品質レベルに達してきています。
既にDifyをご利用の方は、ぜひ最新版へのアップデートをご検討ください。新規でDifyの導入を検討されている方にとっても、今回のアップデートは大きな魅力となるでしょう。
今後もDifyの進化から目が離せませんね。次回のアップデートについても、引き続き情報をお届けしてまいります。
参照元: Dify v1.7.2 Release Notes
本記事は2025年8月の Dify v1.7.2リリース情報に基づいています。最新の情報については、公式リポジトリをご確認ください。