EC2インスタンスに指定のプライベートIPアドレスを割り当てる

皆さんこんにちは。構築担当の川合です。

今回は、EC2インスタンスに指定のプライベートIPアドレスを割り当てる方法について記事にしようと思います。

概要

基本的にEC2インスタンスに割り当てるプライベートIPアドレスは、作成したVPCのアドレス範囲の中からサブネットを切り出し、その範囲内でIPアドレスを自動的に割り当てる方法を取っているかと思います。

OS側で固定のIPアドレスを割り当てるのではなく、DHCPでIPアドレスを自動取得するようにしているはずです。

ですが、自動で割り当てられるIPアドレスではなく、指定のIPアドレスを割り振りたい時もあるかと思います。

その時は、OS側でIPアドレスを指定するのではなくEC2インスタンス作成時に予め指定のIPアドレスを割り当てることができます。

パブリックIPアドレスと違いプライベートIPアドレスは、インスタンスを停止・起動したりしても変更されません。
パブリックIPアドレスは、ElasticIPを設定しなければ起動するたびに違うIPアドレスが割り当てられます。

準備

プライベートIPアドレスの指定の仕方は、至ってシンプルです。
以下の画像のように、インスタンス作成時にプライマリIPに指定のIPアドレスを割り当てるだけです。

EC2インスタンが作成後、指定のIPアドレスが割り当てられて作成されているか確認します。

動作確認

試しにインスタンスを停止して、起動させてみます。
※再起動ではパブリックIPアドレスは変更されません。一度完全に停止させる必要があります
パブリックIPアドレスは変更されますが、プライベートIPアドレスに変更が発生しないことを確認します。

問題なく同じプライベートIPアドレスを保持出来ている事が確認出来るはずです。

まとめ

AWS的にもOS側でIPアドレスを固定することは推奨していないようなので、もし固定のプライベートIPアドレスを割り当てる必要があれば上記の方法を取ってもらえればと思います。

次回は、障害発生時に元々のインスタンスのIPアドレスを引き継いでインスタンスを作成する話でも記事にしたいと思います。