#【タイトル】Dify 三昧:【速報】Dify v1.11.3 リリース情報 – 新機能とアップデート手順を徹底解説

はじめに

ディーネットのよろず請負人、深見です。

Dify ユーザーの皆さん、2026年1月に Dify v1.11.3 がリリースされました!今回のバージョンでは、パフォーマンスの最適化、機能の拡充、そしてユーザーエクスペリエンスの向上を中心に、多数のバグ修正と新機能が導入されています。

本記事では、v1.11.3 の主要な変更点と、スムーズなバージョンアップを実現するための具体的な手順について解説していきます。

🚀 新機能ハイライト

今回のリリースで追加された注目の新機能をご紹介します。

MCP ツールの機能拡張

embeddedResource のサポートが追加され、MCP (Model Context Protocol) ツールの表示が最適化されました。この改善により、ツールへのアクセス性が向上し、開発効率の大幅な向上が期待できます。

ドキュメント管理の効率化

ドキュメントの一括操作に「再インデックス」機能が実装されました。複数のドキュメントを一度に再インデックス化できるようになり、大規模なデータセットの運用がより柔軟かつ効率的になります。

エージェント・ワークフローの安定性強化

新たに AgentMaxIterationError が導入され、アプリケーションモードのバリデーションが強化されました。これにより、ワークフローとエージェントの実行時における予期しないエラーを事前に検出でき、システム全体の信頼性が向上します。

OAuth 認証フローの改善

フロントエンドログインで oauth_new_user フラグがサポートされ、OAuth を利用した新規ユーザーの登録・認証プロセスがよりスムーズになりました。

PDF 処理能力の向上

RAG (Retrieval-Augmented Generation / 検索拡張生成) エクストラクターが強化され、PDF からの画像抽出に対応しました。テキスト情報だけでなく、図表やイラストなどのビジュアル要素も活用できるようになり、より高度な情報抽出が可能になります。

データアーカイブ機能の追加

アーカイブストレージクライアントおよび関連設定が新たに追加されました。これにより、データの長期保存や効率的なストレージ管理を実現できます。

多言語対応の前進

グローバルユーザー向けに、翻訳機能の初期 RSC (React Server Components) サポートが追加されました。Dify の国際化がさらに加速します。

🛠️ 主要なバグ修正

安定性と使いやすさを向上させる、数多くのバグ修正が実施されました。

パフォーマンス最適化

  • Redis キャッシュの高速化: キャッシュ削除処理にパイプラインが採用され、処理速度と信頼性が大幅に向上しました
  • メモリリーク対策: 高負荷時のランタイムステート参照が適切に解放されるよう改善され、長時間稼働時の安定性が向上しました

UI/UX の品質向上

  • 権限エラー発生時のページクラッシュを防止
  • ボタン表示のちらつき現象を修正
  • より快適な操作感を実現

データ操作の信頼性向上

  • データセットアクセス時のエラーを修正
  • 一括操作におけるエラーハンドリングを改善

セキュリティ強化

  • ボット連携における CORS 設定の問題を解決
  • Celery 操作に影響を与えていた SSL 関連の不具合を修正

ローカライゼーション改善

韓国語の翻訳精度とコンテンツの品質が向上しました。

🔧 内部アーキテクチャの改善

ユーザーからは見えにくい部分でも、重要な改善が行われています。

CI/CD パイプラインの強化

GitHub Actions とビルドプロセスが最適化され、デプロイの信頼性が向上し、メンテナンス時のダウンタイムが削減されました。

データベースクエリの最適化

ワークフローと API における SQL クエリとデータ処理ロジックが見直され、システム全体のレスポンス性能と安定性が向上しています。


⚠️ アップデート時の注意事項

Dify v1.11.3 へのアップデートを実施する際は、以下の手順に従ってください。

📊 影響範囲の概要

項目 影響度 説明
データベース マイグレーション実行が必要。flask db upgrade で自動対応可能。バックアップ必須。
API 互換性 既存 API との後方互換性を維持。外部連携への影響なし。
UI/UX 操作方法の変更なし。バグ修正による品質向上が中心。
パフォーマンス キャッシュ最適化とメモリリーク対策により、体感速度と安定性が大幅に向上。

⚠️ アップデート前の確認事項

  • [ ] 現在のバージョンを確認
  • [ ] バックアップ計画を策定
  • [ ] メンテナンス時間を確保
  • [ ] 関係者への事前通知

Docker Compose 利用環境でのアップデート手順

1. 設定ファイルのバックアップ

カスタマイズした docker-compose.yaml がある場合は、必ずバックアップを取得してください。

cd docker
cp docker-compose.yaml docker-compose.yaml.$(date +%s).bak

2. 最新コードの取得

main ブランチから最新のコードをプルします。

git checkout main
git pull origin main

3. サービスの停止

現在稼働中のサービスを停止します。

docker compose down

4. データのバックアップ

念のため、volumes ディレクトリ全体をバックアップしておきましょう。

tar -cvf volumes-$(date +%s).tgz volumes

5. サービスのアップグレード実行

以下のコマンドでサービスを起動します。

docker compose up -d

6. トラブルシューティング

もし、以下のようなデータベース接続エラーが発生した場合:

failed to connect to `host=db_postgres user=postgres database=dify_plugin`: hostname resolving error (lookup db_postgres on 127.0.0.11:53: server misbehaving)

こちらのコマンドをお試しください(詳細は GitHub Issue #28706 を参照)。

docker compose --profile postgresql up -d

ソースコードデプロイ環境でのアップデート手順

1. サービスの停止

API サーバー、Worker、Web フロントエンドサーバーをすべて停止します。

2. リリースブランチへの切り替え

git checkout 1.11.3

3. Python 依存関係の更新

cd api
uv sync

4. データベースマイグレーション

uv run flask db upgrade

5. サービスの再起動

API サーバー、Worker、Web フロントエンドサーバーを順次起動します。

📝 変更履歴の詳細

v1.11.2 から v1.11.3 までの完全な変更履歴については、GitHub の Full Changelog をご確認ください。

今回のリリースは、Dify コミュニティの多くのコントリビューターの皆さまのご貢献により実現しました。Dify をより使いやすく、より強力なプラットフォームへと進化させるための継続的な努力に、心より感謝申し上げます。

おわりに

Dify v1.11.3 は、機能追加だけでなく、安定性とパフォーマンスの面でも大きく前進したバージョンです。特に MCP ツールの強化や PDF 画像抽出のサポートは、実務での活用の幅を大きく広げてくれるでしょう。

アップデートの際は、必ずバックアップを取得してから作業を進めることをお勧めします。また、本番環境への適用前に、開発環境やステージング環境での動作確認を行うことで、より安全なアップデートが可能になります。

Dify は今後もコミュニティの声を反映しながら、継続的な進化を続けていきます。次回のアップデートにもご期待ください!


参考リンク


本記事は Dify v1.11.3 のリリースノートを基に作成されています。最新情報は公式サイトおよび GitHub リポジトリをご確認ください。

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