みなさんこんにちは。サーバの構築業務を担当している川合です。
今回は、先日リリースされましたCentOS7.5系とOMSAに関する記事になります。
yum updateでCentOS7.5系にアップデートとしようとすると依存関係でエラーになりました。
今までOSのアップデートの際に、OMSAのバージョンについては特に意識せずに
アップデート出来ていたので、少し気になり調べてみました。
その原因について色々調べてみた内容についてのご紹介となります。
新しいOMSAのバージョンがリリースされれば解決される問題ですので、一時的な処置になります。
概要
Dell社製の物理サーバにCentOS7.4とOMSA9.1をインストールしています。
そのサーバをyum update コマンドにて、OSをCentOS7.5系にアップデートしようとすると
OMSAの依存関係により、アップデートできない状態になりました。
エラーの対策がされたOMSAのリリースを待たずに、依存関係でエラーが発生するパッケージを
更新対象から除外することで、OSをアップデートする方法についてのご紹介になります。
・OMSAとは
OMSA(OpenManage Server Administrator)とは、Dell社製のサーバで利用できる無償のハードウェア監視ツールになります。
OMSAをインストールすることで、CLIで各コンポーネントの状態を管理できたりWEBページで各コンポーネントの確認・操作が可能になるツールです。
作業内容
現時点で利用できるOMSAのバージョンは、9.1.0になります。
このバージョンは、Red Hat Enterprise Linux 7.4系をサポートしています。
OMSAのアップデートについては、yum のリポジトリを利用します。
yum update コマンドを実行すると最終的に【libsmbios】の依存関係によりアップデート処理が終了します。
ですので、【libsmbios】に関連するファイルをアップデートしないようにすることでOSのアップデートを行うことが可能になります。
アップデート処理にて特定のファイルを対象から除外するには、/etc/yum.conf にexclude文を追加することで実現可能です。
exclude=libsmbios*
と記載することでlibsmbios ファイルがアップデート処理から除外されます。
私の環境ですと、他にも除外する必要がありました。
exclude=libsmbios* python-smbios* smbios-utils-bin* smbios-utils-python*
これで依存関係にエラーなくOSアップデートを実施することができるようになります。
ただ、これらのファイルは以前古いバージョンのままですのでOMSAが更新されたタイミングで忘れずにアップデートすることをおすすめします。
まとめ
OSのバージョンアップが行われると各アプリケーションのアップデート処理が必要な場合があります。
アプリケーションの新しいバージョンがリリースされるまで少し時間がかかりますので
すぐにでもアップデートを実施したい場合は、上記のような処理を行う必要があります。
私の環境では、特にクリティカルな問題は発生しておりませんので
新しいOMSAのバージョンが出るまでOSアップデートは待ちたいと思います。
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